ジェンツー備忘録

Carpe Diem。今思っていることを気ままに書きます。要は自己満足。

【エッセイ】「『良い子』の呪い」と「抑圧・支配・依存」

私にはこの世の中で最も憎んでいるものが3つあります

 

それは

 

抑圧・支配・依存

 

です

 

幼少期から現在まで

これらに途方もなく苦しめられてきました

 

その大きな原因が「『良い子』の呪い」です

 

 

「『良い子』の呪い」とは何か

 

 

心当たりのある人も多いと思いますが

小さい頃

親や周りの大人に言われた

「良い子にしなさい」という言葉を

私は「『良い子』の呪い」と呼んでいます

 

幼少期に親からかけられる言葉というのは

良い意味でも悪い意味でも

呪いのように頭の中に刻み込まれると

私は感じています

 

私は

幼稚園くらいの小さい頃から

よく親に「良い子にしなさい」と言われました

 

今考えると「良い子にしなさい」というのは

この上なく曖昧な言葉です

反吐が出ますね

 

当時の私はバカだったので

その言葉を真に受けました

 

「良い子」とは何かを考え

出した答えが

「他人の言うことを否定しないこと」

「大人の機嫌が良くなる言動をすること」

主にこの2つです

 

これを守ると周りの大人たちに褒められ

自分が価値のある人間に思え

とても気分が良く全能感にあふれていました

 

当時の私はとにかくこれを正義だと信じてやまず

お菓子をもらえばおいしそうに食べてみせ、

おもちゃをもらえば楽しそうに遊んでみせました

 

本当においしいと思っていたか、

本当に楽しかったかは関係ありません

他人のために自分の本当の気持ちを抑圧していました

 

その結果どうなったか

 

自分の本音がわからなくなりました

 

何かをしたいと思った時

必ず初めに「他人がどう思うか」を考えてしまいます

どうしても抗えません

 

「他人が良く思わない」ことは

怖くて行動できません

 

自分の人生が常に誰かに監視されているようなものです

 

 

また、他人からの信用も無くしました

 

驚くべきことに

ある年齢を過ぎると「良い子」は煙たがられます

「自分の意見はないのか」「何を考えているかわからない」「八方美人」

様々な批判にさらされます

 

ですが、本人にとって他人の機嫌を伺うことは

「正しいこと」そのものです

自分の考え方が間違っていることに気づくことは到底できませんでした

 

その間違いを正せないまま、

気が付くと成人し社会人になり

簡単には考え方を変えられない年齢になってしまいました

 

いつの間にか「悪い子」になっていました

私がバカだったからです

 

 

 

 

ところで、

私の両親はとても弱い人間です

「親であること」が唯一の彼らのアイデンティティです

 

ですが彼らに「良い親」であれるほどの能力はありませんでした

 

どうしたのか

 

「良い親」でいさせてくれるよう子供に求めたのです

 

子供を満足させて良い親になるのではなく

子供に「満足してもらって」良い親を演出しようとしました

 

依存です

 

例えば子供の自立心を育てるために

転んでもすぐには助けないというのがあると思います

 

ですが私の親はすぐに助けました

日常のあらゆる場面で「手助け」をして

「自分がいないとこの子はだめだ」という自己満足に浸っていました

 

私がどうなったかというと

物事の決定を他人に頼りがちな人間になりました

 

私自身も依存がちな人間になってしまったのです

苦痛です

 

 

 

 

両親は自分の価値観に合わないものや理解できないものを

否定的に扱い印象操作をしました

 

子供のやっていることが

自分の理解を超えることを怖がったのでしょう

 

そうやって私を支配しようとしました

 

 

 

抑圧や支配で苦しんだのは親からばかりではありません

学校の教師からもその苦痛は味わいました

これについては誰しも感じたことがあるとは思いますが

私は特にそういったものに敏感だったので

小学校高学年あたりから高校まで

学校が大嫌いでした

 

小学校教師は支配欲が強かった

中学教師は思春期のあらゆる感情を抑圧した

私の通っていた高校の教師は支配欲の特に強い人が集まっており

抑圧も支配も楽しんでやっていた

 

思い出すのは嫌な出来事ばかりです

 

 

 

今も自分自身のあり方に悩み苦しんでいます

 

自分のやりたいことを素直にやれていれば

人生はどうなっていただろうと

いつも思います

 

他人を気にしすぎるあまり

人間関係が苦痛になってしまい

中学の時に人付き合いを諦めてしまいました

 

小さい子供に対しては

意見を尊重してあげることが何よりも大切だと

感じています